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「塗仏の宴-宴の支度-」、「塗仏の宴-宴の始末-」/京極夏彦 [読書]

塗仏の宴 宴の支度

塗仏の宴 宴の支度

  • 作者: 京極 夏彦
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1998/03
  • メディア: 新書


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昭和二十八年春。小説家、関口巽の許に奇怪な取材依頼が齎された。伊豆山中の集落が住人ごとに忽然と消え失せたのだからという。調査に赴いた関口に郷土史家を名乗る和装の男が嘯く。―「世の中には不思議でないものなどないのです」。男が現出させたこの世ならざる怪異。関口は異空間へと誘われるのか?六つの妖怪の物語で、「宴」の「支度」は整い、その結末は「始末」にて明らかとなる。
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塗仏の宴 宴の始末

塗仏の宴 宴の始末

  • 作者: 京極 夏彦
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1998/09
  • メディア: 新書


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昭和二十八年、裸女を殺害して、木に吊すという事件が蓮台寺温泉で発生。その犯人として逮捕されたのは、当時世間を騒がせた猟奇犯罪にことごとく関係者として連なっている作家、関口巽だった。関口は言う。「多分僕がやった。僕が木に吊るして逃げるところを自分で見ていたのだから」―とまどう捜査陣。事態を混乱させるがごとく、街に溢れる奇怪なる宗教集団。「宴」の始末はいよいよ本書にて明らかになる。
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「塗仏の宴-宴の支度-」、「塗仏の宴-宴の始末-」の2冊、
支度が上巻、始末が下巻で、合わせると1200pageを超えるので、相当なボリュームです。
だいぶ時間がかかりましたが、なんとか読み終えました。

「姑獲鳥の夏」、「魍魎の匣」、「絡新婦の理」の3作に登場してくる人物が大分絡んでくる、また本作で新たに登場する人物が多く、誰と誰がくっついていたんだっけ?
と複雑さが増しているので、集中して読まないとわからなくなる恐れあり。

以下ネタバレです。
毎度のように、
バラバラとストーリーが展開していくので、どうやってつながるんだ?という感じで読み進めます。
本作は、関口巽が、殺人事件の容疑者となったり、木場が失踪するなど、今までの作品を読んで登場人物を知っていればこその、いままでにない展開。
また、「魍魎の匣」で少し明らかになった、中禅寺が戦時中に陸軍の研究所で何を研究させられていたのかが、鍵となります。
鍵となるのですが、終盤は読者にはわからない隠された部分のストーリーが中心であることと、
催眠や洗脳まがいのことを仕掛け操る部分が多く、なんでもあり状態に近く反則ぎみかと。。。
最後もすっきりしない感じなので、個人的にもやもや感が残ってます。


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