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きままな日常、思いつき、毒舌、言いたい放題・・・PCネタ、ガンダムネタが楽しいです。

「死神の浮力」: 伊坂 幸太郎 読了 [読書]

「死神の浮力」読み終わりました。

死神の浮力

死神の浮力

  • 作者: 伊坂 幸太郎
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2013/07/30
  • メディア: 単行本



「死神の精度」は短編でしたが(一部つながりはありますが)、本作「死神の浮力」は、長編作品。

作家、山野辺の最愛の娘が殺された。
容疑者(本城)が逮捕されたにもかかわらず、証拠不十分で裁判の一審判決は無罪。
娘を殺された親に群がるマスコミ。
そこへ死神「千葉」(好きなもの:音楽、嫌いなもの:渋滞)が現れる。
死神は、対象の人間を七日間調査(仕事)し、死の可否を判定する。
死神「千葉」が仕事をしている間はいつも雨。
晴れ間は見えるのか?

「良心がない」・・・・「クローンなのか?」(両親がいない)など、
あいかわらず、死神「千葉」と対象者とやりとりは外した感じですが、そこが面白くもあります。
この辺の面白さは、前作「死神の精度」を読んでおいたほうが、より楽しめると思われます。
#この死神そーいう感じだよねぇ~と。

中盤、、山野辺夫妻に危機的な状況がありますが、ヤバイ感じはなんとなく「マリアビートル」、「グラスポッパー」っぽい印象も受けます。

作品を通じて語られるのは、誰にでもいずれ訪れる「死」(死神出てくるし)。
人間は、いつ訪れるかわからない「死」に突き進むしかない。
重く、怖いように思いますが、なぜか死神「千葉」の存在のせいか、それほど重く感じることもなく読み終えました。
また、何年かしたらまた「死神の・・・」の続編がでて(出てほしい)、読めたらいいですね。






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「死神の浮力」: 伊坂 幸太郎 購入 [読書]

伊坂 幸太郎作品「死神の浮力」きました!
shinigami.jpg
読むのがすっごく楽しみです。
通勤時間が長いので、今週中に読み終わっちゃうかも!?



死神の浮力

死神の浮力

  • 作者: 伊坂 幸太郎
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2013/07/30
  • メディア: 単行本






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「ルーズヴェルト・ゲーム」@池井戸 潤 読了 [読書]

数か月前に読んだ本「ルーズヴェルト・ゲーム」。

ルーズヴェルト・ゲーム

ルーズヴェルト・ゲーム

  • 作者: 池井戸 潤
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/02/22
  • メディア: ハードカバー


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「一番おもしろい試合は、8対7だ」野球を愛したルーズヴェルト大統領は、そう語った。監督に見捨てられ、主力選手をも失ったかつての名門、青島製作所野球部。創部以来の危機に、野球部長の三上が招いたのは、挫折を経験したひとりの男だった。一方、社長に抜擢されて間もない細川は、折しもの不況に立ち向かうため、聖域なきリストラを命じる。廃部か存続か。繁栄か衰退か。人生を賭した男達の戦いがここに始まる。
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なかなか面白かったです。
企業の運動部は直接、利益を生み出しているわけではない、どういう位置づけなのか?を考えさせられます。
景気が悪化したとき、その存在意義を問われ、廃部か存続かと。
終盤なんとなく、あーなんだろうなぁというのは推測でた部分はありましたが、
非常に楽しめました。

読んでいない池井戸作品で「民王」が文庫化されたので、
移動中に読む本として購入しようか、考え中です。

民王 (文春文庫)

民王 (文春文庫)

  • 作者: 池井戸 潤
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2013/06/07
  • メディア: 文庫







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「死神の浮力」: 伊坂 幸太郎 予約 [読書]

伊坂 幸太郎作品「死神の浮力」を予約しました。

死神の浮力

死神の浮力

  • 作者: 伊坂 幸太郎
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2013/07/31
  • メディア: 単行本


「死神の精度」で登場する死神の話らいしです。
短編だったので、今回は長編のようなので、ちょっと楽しみでーす。




死神の精度 (文春文庫)

死神の精度 (文春文庫)

  • 作者: 伊坂 幸太郎
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2008/02/08
  • メディア: 文庫





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「十三番目の人格(ペルソナ)―ISOLA」: 貴志 祐介 読了 [読書]

「十三番目の人格(ペルソナ)―ISOLA」読み終わりました。

十三番目の人格(ペルソナ)―ISOLA (角川ホラー文庫)

十三番目の人格(ペルソナ)―ISOLA (角川ホラー文庫)

  • 作者: 貴志 祐介
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 1996/04/18
  • メディア: 文庫


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賀茂由香里は、人の強い感情を読みとることができるエンパスだった。その能力を活かして阪神大震災後、ボランティアで被災者の心のケアをしていた彼女は、西宮の病院に長期入院中の森谷千尋という少女に会う。由香里は、千尋の中に複数の人格が同居しているのを目のあたりにする。このあどけない少女が多重人格障害であることに胸を痛めつつ、しだいにうちとけて幾つかの人格と言葉を交わす由香里。だがやがて、十三番目の人格「ISOLA」の出現に、彼女は身も凍る思いがした。
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他人の感情を読み取る能力を持つ主人公が、多重人格の少女に出会う。
その人格の中に・・・。
面白いのは面白かったけど、「ホラー文庫」として期待をしていたせいか、思ったほど怖いところはなく、
物足りない感じ。
ちょっと前に読んだ、「クリムゾンの迷宮」、「黒い家」のほうがより怖かったので。。。
#特に「黒い家」は、超常現象でもなく、ありそうな怖さで



クリムゾンの迷宮 (角川ホラー文庫)

クリムゾンの迷宮 (角川ホラー文庫)

  • 作者: 貴志 祐介
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 1999/04/09
  • メディア: 文庫



黒い家 (角川ホラー文庫)

黒い家 (角川ホラー文庫)

  • 作者: 貴志 祐介
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1998/12
  • メディア: 文庫






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「モンスター」: 百田 尚樹 購入 [読書]

先日購入した「十三番目の人格(ペルソナ)―ISOLA」が読み終わりそうなので、
次の本と思って、「モンスター」購入しました。
monster-momota.jpg

本当は、本屋大賞をとった「海賊とよばれた男」を買おうかとおもったのですが、
上下あるし、文庫になるのを待とうと思ってスルー。



モンスター (幻冬舎文庫)

モンスター (幻冬舎文庫)

  • 作者: 百田 尚樹
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2012/04/12
  • メディア: 文庫






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「夢幻花」: 東野 圭吾 読了 [読書]

先日購入した東野作品の「夢幻花」読み終わりました。

夢幻花(むげんばな)

夢幻花(むげんばな)

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2013/04/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


-----
黄色いアサガオだけは追いかけるな―。この世に存在しないはずの花をめぐり、驚愕の真相が明らかになる長編ミステリ。
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いやー一気読みでした。
出だしの部分は、本編部分と時代も場所も接点がなく、このさきどのようにつながっていくのか?と疑問に思いながら、読み進めたのですが、さすがですね。
昔の殺人事件、朝顔市を家族で見に行くどこかしっくりこない家族、そこで出会った初恋の人物、若者の自殺・・・。
序盤ではバラバラだったそれぞれの出来事が、少しずつつながりを見せてくる。
それらがつながったときにそうだったのかと。
先が気になり、一気読みで1日ちょっとで読み終わってしまいました。
これだけ一気に読んだのは久しぶり、非常に楽しめました。
さすが東野作品。




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「十三番目の人格(ペルソナ)―ISOLA」: 貴志 祐介 購入 [読書]

先日「夢幻花」を購入したのですがあっという間に読んでしまったので、次の本と思って。
貴志 祐介作品で未読のものを購入。
「十三番目の人格(ペルソナ)―ISOLA」です。
isola-kishi.jpg
「黒い家」が現実っぽい怖さがあり面白かったし、同じく角川ホラー文庫なので、ちょっと期待。



十三番目の人格(ペルソナ)―ISOLA (角川ホラー文庫)

十三番目の人格(ペルソナ)―ISOLA (角川ホラー文庫)

  • 作者: 貴志 祐介
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 1996/04/18
  • メディア: 文庫





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「夢幻花(むげんばな)」: 東野 圭吾 購入 [読書]

ここのところ忙しくて、更新が滞りがちです。。。

久しぶりに東野 圭吾作品購入しました。
「夢幻花」です。
#加賀刑事やガリレオシリーズではない
mugenhana.jpg
一気読みの予定~。


夢幻花(むげんばな)

夢幻花(むげんばな)

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2013/04/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)





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「残り全部バケーション」購入 [読書]

伊坂 幸太郎作品「残り全部バケーション」買ってきました。
nokori-zenbu.jpg
少しだけ読みましたが、出だしがなかなかむちゃな感じで、どうなっていくのか先がよめません。


残り全部バケーション

残り全部バケーション

  • 作者: 伊坂 幸太郎
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2012/12/05
  • メディア: 単行本






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「輝天炎上」、「マドンナ・ヴェルデ」読了 [読書]

海堂 尊作品「輝天炎上」、「マドンナ・ヴェルデ」読み終わりました。
kiten-kaido.jpg

輝天炎上

輝天炎上

  • 作者: 海堂 尊
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2013/02/01
  • メディア: 単行本


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桜宮市の終末医療を担っていた碧翠院桜宮病院の炎上事件から1年後。東城大学医学生・天馬大吉は学校の課題で「日本の死因究明制度」を調査することに。同級生の冷泉と関係者への取材を重ねるうちに、制度自体の矛盾に気づき始める。そして、碧翠院の跡地にAiセンターが設立され、センター長に不定愁訴外来の田口医師が任命されたことを知る。時を同じくして、碧翠院を経営していた桜宮一族の生き残りが活動を開始する。東城大への復讐を果たすために―。
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madona-v.jpg

マドンナ・ヴェルデ (新潮文庫)

マドンナ・ヴェルデ (新潮文庫)

  • 作者: 海堂 尊
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2013/02/28
  • メディア: 文庫


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美貌の産婦人科医・曾根崎理恵、人呼んで冷徹な魔女(クール・ウィッチ)。彼女は母に問うた。ママ、私の子どもを産んでくれない――? 日本では許されぬ代理出産に悩む、母・山咲みどり。これは誰の子どもか。私が産むのは、子か、孫か。やがて明らかになる魔女の嘘は、母娘の関係をも変化させ……。『ジーン・ワルツ』では語られなかった、もう一つの物語。
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「輝天炎上」、「マドンナ・ヴェルデ」別々の話なのですが、それぞれが他の作品の裏側のようです。
「輝天炎上」は、「ケルベロスの肖像」の裏側で、
「マドンナ・ヴェルデ」は、「ジーン・ワルツ」の裏側になります。
何も持って裏側といったかは、私の主観でしかありませんが、
単純に先に発表されたストーリー側をすでに読んでいて、結末がどうなるのかわかっているほうを表として、同じ話を、別の登場人物の視点で書かれた側を裏としました。
結末がどうなっているのかわかっているので、なんとなく確認で読んでいるような感じがします。
見えなかった部分、語られていなかったところがわかるので「そうなってたのね。」
というところはありますが、2作品ともちょっと物足りませんでした。
なので読むペースも上がらずダラダラ読み。
むぅ~。

別物だけど、先日読んだ伊坂作品の「ガソリン生活」が面白かっただけに、よりそう感じてしまいました。。。




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「ガソリン生活」: 伊坂幸太郎 読了 [読書]

先日購入した、「ガソリン生活」読み終わりました。

ガソリン生活

ガソリン生活

  • 作者: 伊坂幸太郎
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2013/03/07
  • メディア: 単行本


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大学生の望月良夫は愛車のデミオ運転中に、
偶然会った女優の翠を目的地へ送り届けることに。
だが翌日、翠は事故死する。
本当に事故だったのか?
良夫とその弟で大人びた小学5年生の亨は、
翠を追いかけ回していた芸能記者・玉田と知り合い、事件に首を突っ込み始める。
姉、母まで望月一家が巻き込まれて、謎は広がるばかり――。
朝日新聞夕刊の人気連載が待望の単行本化。
物語の語り手はなんと本邦初! ?の「車」。
町を走る様々な車たちの楽しいおしゃべりが全編にさんざめく、
前代未聞のユーモアミステリーにして、
のんきな長男・大人びた弟…と個性的なキャラが揃った家族の暖かいエピソードに溢れた、
チャーミングで愛すべき長編家族小説!
-----

普段、移動手段の一つとしか考えていなかった車の視点が追加されたお話です。
車同士の話が面白いですねぇ。

人間なら
「開い口が塞がらない」
というところを、
「開いたボンネットが塞がらない」
となったり、
違和感を感じるところでは、
「半ドアか?」など。
「ワイパーが5本ある」とか車同士のホラ吹き合戦も面白かったなぁ。

また、ガンダムネタもいくらか入ってました。
「二度もぶった!」
など。

そんな細かいところが気になりつつ、
大人じみた小学生がでてきたり、非常に楽しめました。
考え方が大人っぽい小学生の登場は「マリアビートル」の王子から悪いところを抜いた感じでしょうか。
別の話だけど、微妙に設定がカブった?かなと。

途中、過去の伊坂作品「オー!ファーザー」の4人の父親なども一瞬登場します。


今年は年明けから、イロイロ忙しくて、ゆっくり本が読めていなかった中、
久しぶりに再開した読書で面白い作品「ガソリン生活」に出合えたのは良かったです。

次は、購入したけど放置になっていた海堂 尊作品のバチスタ系「輝天炎上」を読みます。

輝天炎上

輝天炎上

  • 作者: 海堂 尊
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2013/02/01
  • メディア: 単行本





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「ガソリン生活」と「マドンナ・ヴェルデ」購入 [読書]

激忙しいのが、普通に忙しい(?)くらいになったので、読みたい本を買いました。
「ガソリン生活」と「マドンナ・ヴェルデ」です。
gasorin-life.jpg

madona-v.jpg

「ガソリン生活」のほうを読み始めましたが、なかなか面白い感じ。
先が楽しみです。



ガソリン生活

ガソリン生活

  • 作者: 伊坂幸太郎
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2013/03/07
  • メディア: 単行本



マドンナ・ヴェルデ (新潮文庫)

マドンナ・ヴェルデ (新潮文庫)

  • 作者: 海堂 尊
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2013/02/28
  • メディア: 文庫





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「かばん屋の相続」 読了 [読書]

ネタ切れなので、ちょっと前に読み終わった本。

かばん屋の相続 (文春文庫)

かばん屋の相続 (文春文庫)

  • 作者: 池井戸 潤
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2011/04/08
  • メディア: 文庫


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池上信用金庫に勤める小倉太郎。その取引先「松田かばん」の社長が急逝した。残された二人の兄弟。会社を手伝っていた次男に生前、「相続を放棄しろ」と語り、遺言には会社の株全てを大手銀行に勤めていた長男に譲ると書かれていた。乗り込んできた長男と対峙する小倉太郎。父の想いはどこに?表題作他五編収録。
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タイトルから長編かと思ったのですが、ちがいました。
短編集です。
#私自身、本は、作者だけみて、ジャケ買いみたいなことしているので。
#こういうこと(長編かとおもったら短編だった)はよくあります。
感想は、全編通してなかなか楽しめました。
最後の「かばん屋の相続」は、話の内容から一澤帆布がモデルっぽいですね。
有名なかばんや屋で、相続の問題が起きる。。。
オレが継ぐ、いやオレが継ぐと・・・。
ちょいネタバレになりますが、終盤で明かされる、借金(保証人)の話は、一澤帆布にあったかどうかは知りませんが。




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「ダークゾーン」: 貴志祐介 読了 [読書]

ちょっと前に読み終わった本「ダークゾーン」。

ダークゾーン

ダークゾーン

  • 作者: 貴志祐介
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2011/02/11
  • メディア: 単行本


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「覚えてないの? ここ、端島じゃない。こんな場所、ほかにないもの」 その名前に触発されて、いくつかの情景が意識に現れようとした。しかし、その映像はぐにゃりと歪み、闇の中に溶け去ってしまう。まるで、この島に関する記憶は、絶対に思い出してはいけない禁忌であるかのように。 「そうか……そうだった。俺も、たしかに、ここへ来たことがある」 長崎市の沖合にある、遺棄された海底炭坑の島──端島。コンクリートの護岸に囲まれて、建物が密集した独特の外観から、軍艦島という通称で知られている。だが、何のために、こんな島へ来たのかは、思い出せない。まして、なぜ、ここで戦わされているのかは、見当もつかなかった。
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独特の世界で始まります。
自分と自分を取り巻く友人、知り合いなどの関係者が、なぜかモンスターになり、将棋のようなルールで生死をかけた戦いをする。
その世界観は、細かいところまで考え抜かれている。
その成果、戦術などについても良く書かれている、定石のようなものはないのか?相手はどんな戦術でくるのか?と。
「新世界より」でも感じたのだけど、貴志 祐介作品は、本作のような現実ではありえないような設定でも非常に楽しめる。
「黒い家」のように現実にありそうな作品は、あれはあれで怖いのだが。




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「輝天炎上」: 海堂 尊 購入 [読書]

海堂 尊 作品「輝天炎上」購入しました。
バチスタシリーズの完結作のようです。
kiten-kaido.jpg
ここのところ忙しくて、本読めていないので、読むのは先になりそうです。


輝天炎上

輝天炎上

  • 作者: 海堂 尊
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2013/02/01
  • メディア: 単行本






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「七つの会議」: 池井戸 潤 読了 [読書]

「七つの会議」ちょっと前に読み終わったけど、ブログにあげてなかったので。

七つの会議

七つの会議

  • 作者: 池井戸 潤
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2012/11/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


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この会社でいま、何かが起きている―。
トップセールスマンだったエリート課長・坂戸を“パワハラ"で社内委員会に訴えたのは、歳上の万年係長・八角だった―。
いったい、坂戸と八角の間に何があったのか? パワハラ委員会での裁定、そして役員会が下した不可解な人事。急転する事態収束のため、役員会が指名したのは、万年二番手に甘んじてきた男、原島であった。
どこにでもありそうな中堅メーカー・東京建電とその取引先を舞台に繰り広げられる生きるための戦い。だが、そこには誰も知らない秘密があった。
「夢は捨てろ。会社のために、魂を売れ」「僕はどこで人生を間違えてしまったのだろうか」……筋書きのない会議(ドラマ)がいま、始まる。
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池井戸作品は、「下町ロケット」、「鉄の骨」、「空飛ぶタイヤ」など、銀行色があまりないほうが好きな部類です。
本作も、銀行色がないので、いい感じ。
タイトルから、推察して短編集かと思いきや、すべての話に関連が。
「パワハラ」、「不倫」、組織間の対立、そして企業の不祥事につながっていきます。
それぞれの話のつなぎ方がうまいのと、万年係長・八角の存在が絶妙でした。



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「禁断の魔術 ガリレオ8」: 東野 圭吾 読了 [読書]

「禁断の魔術 ガリレオ8」読み終わりました。

禁断の魔術 ガリレオ8

禁断の魔術 ガリレオ8

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2012/10/13
  • メディア: 単行本


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湯川が殺人を?「自業自得だ。教え子に正しく科学を教えてやれなかったことに対する罰だ」。ガリレオシリーズ初の完全書き下ろし。
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ガリレオシリーズは、元々「探偵ガリレオ」、「予知夢」のような短編でしたが、「容疑者Xの献身」以降、「聖女の救済」、「真夏の方程式」と長編が登場してからは、やっぱり長編が面白いなぁと思うようになり、短編でも物足りなさを感じていました。
本作は、「透視す」「曲球る」「念波る」「猛射つ」の4編からなる短編集なのですが、4つ目の「猛射つ」は、他の3つよりやや長めで楽しめました、こういうの読みたかったなぁ~と。
短編は、事件の鍵となる部分を科学的な視点で解決してきますが、
物語が長くなると、なぜ、そのような事件を起こさなければならなかったのか?の動機の部分が深くなってくるので厚みが増して、より面白くなります。

他にも読みたい本はいろいろあるのですが、ここのところ、微妙に忙しくて時間がないなぁー。




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「スリジエセンター1991」: 海堂 尊 読了 [読書]

海堂 尊作品「スリジエセンター1991」読み終わりました。

スリジエセンター1991

スリジエセンター1991

  • 作者: 海堂 尊
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/10/25
  • メディア: 単行本


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手術を受けたいなら全財産の半分を差し出せと放言する天才外科医・天城は、東城大学医学部でのスリジエ・ハートセンター設立資金捻出のため、ウエスギ・モーターズ会長の公開手術を目論む。だが、佐伯教授の急進的な病院改革を危惧する者たちが抵抗勢力として動き始めた。桜宮に永遠に咲き続ける「さくら」を植えるという天城と世良の夢の行く末は。
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「ブラックペアン1988」、「ブレイズメス1990」の予備知識があると、より楽しめます。
物語の舞台となる、東城大佐伯外科の佐伯教授、後の病院長となる高階講師、天才心臓外科医・天城、そして、「極北クレイマー」、「極北ラプソディー」にも登場する世良医師。
手術代として法外な報酬を要求する天城医師は、世界最高の技術で手術を行う。
それが医療とカネの問題になり、病院内の力関係、つまり政治力に影響してきます。
この辺の前置きが大事なのはわかってはいるのですが、
終盤が切なかった。。。
詳細は書きませんが、天城医師と世良医師。
なぜそうなってしまうのか・・・・。

本作は、「ジェネラルルージュの凱旋」で主役のジェネラルこと速水の研修医時代が見れたり、「イノセントゲリラの祝祭」の彦根研修医など、他の作品に登場する人物の若かりし頃が満載。
そして、高階講師と厚生省官僚・坂田とのつながりが明らかになり、過去のバチスタシリーズを読み返したくなりました。
所々で名前が出てくる渡海医師のその後も気になります。




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「七つの会議」: 池井戸 潤 購入 [読書]

書店で新しい池井戸作品を見かけたので購入しちゃいました。
7th-meeting-ikeido.jpg
ため続けている本を読まねば・・・。


七つの会議

七つの会議

  • 作者: 池井戸 潤
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2012/11/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)





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